中性脂肪

こんにちは

今回は薬局で検査できる項目最後の中性脂肪についてです。

中性脂肪とは「トリグリセライド」とも呼ばれ、ヒトの体脂肪の大半を占めている物質です。

肉や魚・食用油などの食品中の脂質にも同様に含まれています。

中性脂肪はヒトや動物にとって重要なエネルギー源となるほか、脂溶性ビタミンや必須脂肪酸などの栄養素を吸収するためにも欠かせないはたらきをしています。

血液中の値が150mg/dL以上になると「脂質異常症」の一種「高トリグリセライド血症」と診断され、改善が勧められます。

脂質異常症はいずれも動脈硬化の促進と関連があります。

動脈硬化は血液の血管が硬くなって弾力性が失われた状態のことで、動脈の内側にLDLコレステロールが沈着して血管が狭くなったり、血栓ができて血管が詰まったりすることで重篤な疾患を引き起こします。

中性脂肪はヒトにとってなくてはならない物質である一方、増え過ぎると健康に害を及ぼしてしまうのですね。

ただし、ここでも中性脂肪のみで脂質異常症の有無や、動脈硬化へのリスクを判断することはできません。

また、薬局での検査値はあくまで参考値ですので、詳しくは病院での検査が必要になる方もいらっしゃるでしょうが、最近少し食べ過ぎが気になっていたり、少し太ってきたなぁ…など、コレステロール値が気になる方は、簡単な検査ですので是非一度、病院よりも気軽に利用できる薬局での検査をお勧めいたします。

検査の結果が食生活の見直しのきっかけになったり、健康診断を受けるきっかけになってもらえれば幸いです。